土用(どよう)・丑の日〜 日本の行事の食文化

HOME TOPのページへ
今年の暦 過去・未来の暦
暦こよみ〜暦〜日本文化いろいろ事典

土用(どよう)・丑の日〜日本の行事の食文化

日本の四季は世界で一番大きな大陸と海に挟まれていることに影響しています。島国であり四季がはっきりしていておよそ3ヶ月ごとに変わり「春は桜」「夏は海「秋は紅葉」「冬は雪」とそれぞれ四季の特徴を楽しむという気質もあります。日本は四季に恵まれた素晴らしい国です。
桜と富士山 日本の春 日本の夏 四季の区分 日本の秋 日本の冬 全国のお祭り
 四季の自然の恵みを旬と称して美味しく食べる〜記念日/誕生日プレゼントに
旬の野菜 旬の魚 旬の貝 和食のマナ― 箸の使い方 誕生日花/誕生石〜暦
            

≪日本の文化いろいろ≫

土用(どよう)・丑の日のページ      
○土用(どよう)とは
雑節の1つで、立春、立夏、立秋、立冬が訪れるまでの18日間のことを土用と呼び、年に4回あります。
その中で夏の土用は今の暦(陽暦)で7/20頃(太陽の黄径が117度のとき)から立秋前日の18日間をいいます。
土用は、気の強まる時で、冬なら厳冬、夏なら酷暑。健康上危険にさらされやすい時期にあたります。
○丑の日とは
丑の日とは、災難を受けやすい日。
丑の方角の守護神が玄武という黒い神様だったため、黒い物を食べるというおまじないが考えられました。
うなぎ・どじょう・黒鯉・黒鯛・ナスなど黒い物を食べたのが始まりです。土用18日間のうち、丑の日を土用の丑の日という。
○土用の丑の日には、と、素麺がそえられるのが常であるその栄養価の高さから、夏バテ解消のために鰻を食べようという流れができたようです。
・鰻の「栄養価と効能」「レシピ」のページへ
DHA「ドコサヘキサエン」とEPA[エイコサペンタエン酸」について
DHAは「ドコサヘキサエン酸」と言います。n−3系多価不飽和脂肪酸に属する脂肪酸です。
@DHAの働きは、悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロールを減らし、善玉コレステロールと言われる
HDLコレステロールを増やしてくれる作用が期待できる脂肪酸です。
ADHAの健康効果は、脂肪酸合成に関わる酵素の活性を低下させる作用があることから、
脳血管疾患や虚血性心疾患、高血圧、動脈硬化といった疾患の予防や改善効果が期待できるのです。
また、神経組織の発育や機能維持を助けてくれる働きから認知症の改善も期待できる。

EPAは「エイコサペンタエン酸」と言います。n−3系多価不飽和脂肪酸に属する脂肪酸です。
@EPAの働きは、血管を拡張させる作用があることもわかっています。
これは高血圧の予防や改善につながる働きです。
AEPAの健康効果は、現在アトピー性皮膚炎や花粉症、気管支ぜんそくなどの
アレルギー症状の予防や治療への効果も研究が進められています。

「日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編」参考
DHA/EPAを多く含む魚
魚名

DHA量(r)

EPA量(r)

目安として

鮪(まぐろ)脂身

3,200

1,400

厚生労働省が発表したn-3系脂肪酸の1日の摂取目安量は
男性は、2.4g、女性は2.0g、
(但し50〜69歳の場合
となっています。)

1日の摂取目安量の参考として
@刺身なら ・鮪トロで2〜3切れ ・ぶりで4〜5切れ
A焼き魚なら ・秋刀魚で約1尾 ・小型鰯で約2尾
B缶詰なら ・鯖水煮缶190g ・鰯の蒲焼缶100g

鰤(ぶり)

1,700

940

秋刀魚(さんま)

1,600

850

太刀魚(たちうお)

1,400

970

鰻(うなぎ)養殖

1,100

580

鰆(さわら)

1,100

340

鯖(さば)

970

690

鰹(かつお)秋獲り

970

400

?(かます)

940

340

鰯(いわし)

870

780

金目鯛(きんめだい)

870

270

             
○土用の丑の日になぜ鰻なのか
200年以上も前のキャッチフレーズが、いまでも通用していると言う事です、
江戸時代の夏、江戸の鰻屋が売れなくなって困っているのを知った蘭学者平賀源内が鰻屋にたのまれ万葉集に登場した和歌「石麿にわれ申す夏痩せに良しといふ物そ鰻取り食せ」にヒントを得、お店に今日は土用の丑の日と貼り紙をしたところ、その当時、ものしりとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋はたいへん繁盛したそうです。江戸中の評判になり、鰻が売れたこの日が丑の日でした。それから鰻を食べるようになったようです。
○桃の葉湯 丑の日の邪気を祓う
土用の丑の日には「桃の葉」をお風呂に入れて入る。桃の葉の成分「タンニン」があせもや湿疹によくきくことから来ています。中国では桃は邪気を祓う仙果として珍重され、桃の種は「桃仁」と言い血流の流れを良くし、花は「白桃花」といい、利尿効果がある。このように実、花、葉、果実とすべてに薬となるためですまた、この日に海水浴をすると病気をしない。土用にお灸をすえると効き目があると言い伝えられています。
鰻(うなぎ)ついて
◎うなぎの産地は?国別には国内産、中国産、台湾産、国内では鹿児島産、宮崎産、徳島産高知産、三河産、静岡産、浜名湖産、とスーパーの店頭ではいろんな産地の名前が表示されている
◎良い活魚とは皮が柔らかく、身に味があり、適度に柔らかく、臭いなく適度に脂が多く、小骨の細いもの。うなぎはほとんどが養殖、天然に比べれば比較的品質は安定します。
◎軟らかい鰻の特徴は?
柔らかい    硬い  ・お腹のあたりの薄い肉の部分が上を向いて巻いている。
・全体のバランスは少し幅広な感じこれが皮の柔らかい鰻の特徴です。
 
 
◎陳列されてるうなぎの特徴
・表面にざらざら感があって、幅広めぺたっとしているものはよく焼けていて美味しい。
・うなぎはよく焼け、焼かない鰻は美味くない。これが鰻の基本
◎なんでわざわざ炭で焼くのか
市場には炭火焼きと表示の商品がありますが、大半がガス焼きラインの一部に炭を敷き詰めて炭とガス併用焼きです表面はサクッと中はふっくら仕上がり美味しいんです。焼き上がりの中心温度は100℃以上にまで上がります。ガス焼きで上げようとすると、先に表面が焦げて、商品にならなくなるのです。100%炭で焼かないと本当の違いは出ない、機械ラインの炭火焼きでは手焼きの炭火焼きと同じ食感や味にはなりません。炭で焼くといっても、網焼きではうまくありません。金串を打って焼くことでふっくら感が出てくるんです。網で焼くと鰻自信の重みで身がふっくらしにくいのと、網に熱を取られてしまい、100%鰻に熱が伝わらないのです。金串を打って焼くと、身が金串からぶら下がるような状態になり、中がふっくらとなりやすいんです。 火と鰻の間に何も障害物がないので、100%熱が伝わります。更に、身の中心を通る金串が内側から鰻に熱を伝えていくんです。
             
鰻の食べ方
買ってきた鰻の蒲焼きとお店で食べる蒲焼きはなぜこんなに違うのだろう?食べたお店で買ってきても全然違う焼き立ての蒲焼と、焼いてから時間が経ってる(冷凍や冷蔵したもの)蒲焼はどんなに頑張っても同じにはなりません。焼き立ての味をそのまま真空パックというコピーも良く見かけますが、あれは単に焼き立てを真空パックしたに過ぎず、焼きたての味は真空パックできないのです。しかし、真空なので酸素に触れる事による酸化は起こりません。それではあの焼きたての香ばしさとふっくら感は再現できないのでしょうか?90%ぐらいは再現できそうです。電子レンジでの加熱は鰻の味を変えてしまいます。さらに冷めたときどうしょうもないくらい硬くなってしまいますフライパンの方法をとるなら酒ではなくたれを多目に使うことをお勧めします。湯煎で柔らかくなります。しかし、蒲焼は香ばしさと柔らかさがあっての美味しさです、蒲焼冷凍、解凍などの時間経過によって失われた香ばしさは是非再現しましょう。たとえ冷凍の蒲焼きでも、再加熱で一手間かければこれがいつもの蒲焼きと感動の美味しさが蘇って来ます
鰻の食べ方いろいろ
 きざみ丼 ・鰻は冷たいうちに刻んでおきます
・茶碗に鰻とタレをかけてフライパかレンジで温めご飯にのせる。
ひつまぶし丼 ・最近メジャーなひつまぶしは「きざみ丼」に薬味とお茶かだし汁を用意するだけ
・薬味は浅葱、きざみ海苔、わさび。
うな玉丼 ・薄い鍋に、薄味のだし汁100ccと刻んだうなぎを入れ火にかける沸騰したら溶き卵を入れる。
うなとろ丼 ・刻んだうなぎに山芋適量をかて卵黄を添えますたれをその上からかけます。
キムチ炒め ・お好みのキムチと刻んだうなぎを一緒に炒めるだけです
きんぴら鰻 ・ごま油で炒めた笹掻きごぼうに刻んだうなぎを加え、鷹の爪や一味で味付けをします。
鰻雑炊 ・だし汁で玉子雑を作って最後刻んだうなぎを入れるだけあまり粘らせないようにご注意ください
鰻巻 ・一言で言ってしまえば卵焼きの芯にするだけ同じ理屈でオムレツにしてもいい。あとでタレをかけたらできあがり
うざく ・キュウリの酢の物に、刻んだうなぎをまぜるだけ。実はもずくで美味しいです
和風鰻スパゲッテイ ・刻んだうなぎとたれ、それと湯がいた、スパゲッティをフライパンで炒める。
ぼくめし ・刻んだうなぎに湯がいたささがき牛蒡を加えたれでしばらく煮込みます。
鰻とアボカド丼  ・アボカドは、熟れて柔らかいもの時間が経つと色が変わってしまうので、レモン汁をかけておいてもお好みでのりや青ネギなど薬味をかけても美味しい。
HOME TOPのページへ

〇お役立ちリンク集〜インターネット上の情報及びWebサイトを検索し表示します

・お役立ちリンク集1   ・お役立ちリンク集2

〇当サイトについて ・管理人プロフィール
   
 Copyright (C) 2019〜2027  暦こよみ〜暦〜日本文化いろいろ事典  All Rights Reserved  
【PR】