9月旬の魚甘鯛(あまだい)の「栄養価と効能」「料理レシピ」

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9月旬の魚甘鯛(あまだい)の「栄養価と効能」「料理レシピ」

日本の四季は世界で一番大きな大陸と海に挟まれていることに影響しています。島国であり四季がはっきりしていておよそ3ヶ月ごとに変わり「春は桜」「夏は海「秋は紅葉」「冬は雪」とそれぞれ四季の特徴を楽しむという気質もあります。日本は四季に恵まれた素晴らしい国です。
桜と富士山 日本の春 日本の夏 四季の区分 日本の秋 日本の冬 全国のお祭り
四季の自然の恵みを旬と称して美味しく食べる〜記念日/誕生日プレゼントに
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9月(秋)旬の魚甘鯛(あまだい)
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・旬魚55種類の「栄養価と効能」「料理のレシピ」
  


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  旬は秋から春。白アマダイ、赤アマダイ、黄アマダイに分ける、味覚は白が一番で赤、黄の順。京都ではグジと呼び、若狭湾で獲れたアマダイに一塩あてて身を締めたものが最高に美味とされる。また、白アマダイを干したのが静岡県の興信ダイで、これも美味しい。白アマダイは脂がのり、上品な味が好まれ、調理法も幅広い興信ダイは高級魚です           
五訂増補日本食品標準成分表(可食部100g当たり)から             
                         甘鯛(あまだい)    
      栄養成分     単位  水煮 焼き       栄養成分    単位  水煮 焼き
 脂肪酸飽和  0.80 0.87  0.58   銅 0.02 0.03 0.04
 脂肪酸一価不飽和  g  0.81 0.88 0.51    マンガン tr微妙に
含まれている
tr微妙に
含まれている
tr微妙に
含まれている
 脂肪酸多価不飽和  g  0.83 0.94 0.69    ビタミンAレチノール μg  27 11 26
  エネルギー  kcal  113  125  119     ビタミンD μg   1.0  0.3  1.0 
 三大栄養素たんぱく質  g  18.8  20.7  22.5    ビタミンE
トコフェロールα
1.3 1.1 1.1
  三大栄養素脂質 g    3.6 4.0  2.6    ビタミンB1 0.04 0.04 0.04
 三大栄養素炭水化物  g tr微妙に
含まれている
tr微妙に
含まれている
 
 
tr微妙に
含まれている
 
 
  ビタミンB2 0.06 0.06 0.06
 ナトリウム 73 91 110   ビタミンB6 0.08 0.08 0.08
 カリウム 360 350 410   ビタミンB12 μg    2.1  2.1  3.5 
 カルシウム 58 34 54   ナイアシン 1.5 1.3 1.7
  マグネシウム 29 30 33   葉酸 μg   6  5  5 
  リン 190 160 220   パントテン酸 0.43 0.39 0.46
  鉄 0.3 0.4 0.5  コレステロール 52 71 89
  亜鉛 0.03 0.04 0.05   食塩相当量   g   0.2  0.2  0.3
                         甘鯛(あまだい)    
      栄養成分     単位  水煮 焼き       栄養成分    単位  水煮 焼き
9月の旬の魚甘鯛(あまだい)について
  ・旬の時期・鮮度の見分け方・保存方法

甘鯛の日本近海での生息域は青森より南の日本海や千葉県より南の太平洋沿岸、さらには朝鮮半島の南部や中国、台湾などです。
生息しているのは水深は30〜200mあたりのやや深い海の海底です。水深は種類によって異なり、
赤甘鯛は水深30〜140m、白甘鯛は水深30〜100m、黄甘鯛は水深30〜300mを好みます。どの種類も砂泥底に巣穴を堀ってその中に潜み、周辺を通るカニやシャコ、エビといった甲殻類や、ゴカイなどの多毛類をエサとします。巣穴そのものは単独で作りますが、集団で固まって生息しています。
縄張り意識が強く、巣穴に近づいてくる生き物には体当たりで攻撃するなど気性の荒い一面もあるようです。
産卵の時期は9〜12月ごろで、巣穴から離れた水深70mほどの海底で行われます。甘鯛は年間を通して漁獲されており市場に流通していますが、最も多く出回る時期は8〜12月頃と言われています。味がよい旬の時期は諸説ありますが、若狭グジで有名な福井県をはじめ山陰から北陸にかけては夏が旬とされているようです。産卵期が9〜12月なので、産卵に備えて栄養をたっぷりと蓄える夏から秋にかけてが最もおいしいと考えることができます。甘鯛は新鮮なものほど赤みが強く、鮮度が落ちると色合いが白っぽくなるのが特徴です。赤みが強く体の色につやのあるものを選ぶ。引き締まっていて目が澄んでいるもの。また、体が小さいものは、脂ののりがあまりよくないと考えられるのでできるだけ大きな物を選ぶと良いでしょう。

・甘鯛(あまだい)に含まれる栄養成分、主な有効成分と効能
甘鯛は脂肪が少なく、。甘鯛は良質なたんぱく源といえます。また身も柔らかく病中病後やお年寄り、小さな子供にもお勧めしやすい魚です。
甘鯛には他にも野菜から取れない
ビタミンB12も含んでおり、ビタミン12はDNAの合成や調整に深くかかわっており、正常な細胞の増殖を助ける働きがあるとされています。
甘鯛には、
不飽和脂肪酸が含まれていますが、その中には、血中の中性脂肪を下げる働きや血液をサラサラにし動脈硬化を予防する働きなど、生活習慣病の予防に役立つさまざまな働きをするとされるn-3系脂肪酸が多く含まれています。
  ・調理のポイント

甘みが強く上品な旨味がある甘鯛は刺身や煮物、干物や揚げ物など、さまざまな調理法で食べることができます。新鮮なものが手に入ったらぜひ刺身で味わってみてください。繊細でやわらかな甘鯛の食感を楽しむことができます。
薄造りにしておろしポン酢で食べたり、皮の方を直火で香ばしく炙って食べると絶品です!昆布締めにして数日寝かしたものを刺身にして食べるとさらにおいしいですよ。

甘鯛の定番の食べ方のひとつが干物です。甘鯛の身は水分が多くやわらかいですが、干すことで旨味成分が増し風味がさらによくなります。上品な甘みを堪能できますよ。
また、
甘鯛は普通の魚では取り除く鱗まで食べることができます。鱗をつけたまま焼く鱗焼きや、鱗ごと唐揚げにした松笠揚げはたいへん上品な味わい。パリパリとした鱗の食感がクセになりますよ。
こっくり濃い味つけで煮た甘鯛の煮物もおすすめです。とろりとやわらかく深い旨味がやみつき必至のおいしさ!頭に湯をかけて椀種にしたり、ふっくらと酒蒸しにするのも絶品です。
      
9月の旬の魚〜甘鯛(あまだい)の料理レシピ
  甘だいの照り煮
♪材料(2人前)
@甘だい・2切れ
Aそら豆・適量
♪調味料ほか
@みりん・1/4カップ A酒・小さじ2
B水・2/3カップ Cしょうゆ・1/4カップ
D砂糖・大さじ1/2
 
 柔らかい魚は、調理の前に水気をふき取る
♪下拵えほか
@あまだいの切り身の水気をペパータオルで拭き取ります。
Aそら豆は塩ゆでにします。

♪作り方と食べ方

@平鍋にみりん、酒をわせ手ひと煮立ちさせ、水、しょうゆ、砂糖を加えます。
A煮立ったらあまだいを入れ、落としぶたをして、時々鍋をゆすりながら、
中火〜弱火で12〜13分煮ます
B落としぶたを取り、煮汁を掛けながら照りよく火を通します。
Cそら豆適量の薄皮をむいて煮汁でひと煮し、器に盛って添えます。
出来上がりです。

♪栄養価一人分@熱量:kcal、A塩分:g
甘鯛と・かぼちゃ・じゃがいものソテー  
♪材料(2人前)
@甘鯛・2切れ
Aじゃがいも・1個
Bかぼちゃ・50g
 
♪調味料ほか
@塩・少々
Aこしょう・少々
Bサラダ油・大さじ1
 
 
♪下拵えほか
@甘鯛はキッチンペーパーで水分を丁寧に除き、塩こしょうを振ります。
Aじゃがいもとかぼちゃは5mm幅に切ります。

♪作り方と食べ方

@サラダ油を熱して強火で甘鯛を両面を焼いてから、
かぼちゃとじゃがいもを入れて弱火にかけます。
A甘鯛に火が通るまで焼いて出来上がりです

♪栄養価一人分@熱量:kcal、A塩分:g
  甘鯛とねぎの酒蒸し
♪材料(2人前)
@甘鯛・1匹
A長ねぎ・1/2本
Bしめじ・1/2パック
Cにんじん・3p 
D生姜・1かけ
E昆布・甘鯛の長さ
F塩・適量
 
♪調味料ほか
@酒・甘鯛の大きさにより100ml〜200ml 
A水・甘鯛の大きさにより1〜2カップ
B柚子のせん切り・15本
Cポン酢・適量
 
♪下拵えほか
@甘鯛は鱗と鰭を落とします。内臓を取り除き流水で奇麗に洗います。
A余分な水分をしっかり拭き取ったら、庖丁でバツ印を入れ、全体に軽く塩を振りかけます。
B鍋に昆布を敷いて、甘鯛を昆布の上に乗せます。
Cお酒と水を入れます。(甘鯛の大きさによって)
D輪切りにした生姜と、小房に分けたしめじ、型で抜いたにんじんを奇麗に盛り付けます。
E4pに切った長ねぎをのせます。

♪作り方と食べ方

@火にかけてフツフツしたら、弱火にかえて蓋をして蒸し焼きにします。
A甘鯛に火が通ったら、柚子のせん切りを散らして出来上がりです。
Bポン酢につけていただきます。

♪栄養価一人分@熱量:kcal、A塩分:g
             
甘鯛揚げ出し和風あんかけ  
♪材料(2人前)
@甘鯛・1匹
・身と中骨を使います
・魚屋さんで捌いてもらいます
・鱗付きの甘鯛が手に入ったら、鱗をつけたまま皮をひいて
、皮も素揚げにして添えます
(松笠揚げ)
A長いも・20p
B長なす・2本
Cえのきだけ・1/2株
D大葉・3〜4枚
♪調味料ほか
@しょうゆ・大さじ5
Aみりん・大さじ2〜3 
B酒・少々
C片栗粉・適宜
D揚げ油・適宜
 
♪下拵えほか
@なすは長さを半分に切ったあと4分割にします。
A長いもは皮をむき15pの長さに切ります。
Bえのきは小房に分けます。
C大葉は洗って水気を切ります。
D甘鯛の身を一口大よりやや大きめに切り分けておきます

♪作り方と食べ方

@甘鯛の中骨とだし昆布を鍋に入れて、水150tと共に火にかけます。
A沸騰直前に昆布を取り出し、静かに煮てだしをとり、こしておきます。
Bだし汁を小鍋に入れて火にかけて、しょうゆ・みりん・酒少々で味をつけます。
C大さじ1の片栗粉を倍量の水で溶いたものでとろみをつけます。
D揚げ油を180度に熱し、野菜から揚げ始めます。
E片栗粉をまぶした甘鯛を揚げます。
F深い皿にバランスよく盛り付けます。
G作っておいたあんをかけて出来上がりです。

♪栄養価一人分@熱量:kcal、A塩分:g
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